3000万円の預金から口座開設できるプライベートバンク
前回プライベートバンクは一般的に預金額3億円、最低でも1億円から口座開設可能とお話しましたが、3000万円~開設できるプライベートバンクが1行だけあります。スイスに隣接しているリヒテンシュタインという小国家にあるBendula Bankというプライベートバンクは最低預金額が日本円でおおよそ3000万円から口座開設を受け付けてくれます。
1億円以上の預金と比べると、選択肢は狭まってしまいますが、それでも日本では受けられないような金融サービスを提供してくれますし、リヒテンシュタインに行けばVIP扱いでおもてなしをしてくれます。もちろん現地渡航することなく、遠隔で口座開設することもできます。ちなみにリヒテンシュタインはスイスとほとんど同じような金融国家だと考えてもらえればと思います。
プライベートバンクに口座開設をする方は資産を増やしたいとういよりは、資産を守りたい、減少幅を極力抑えてご家族に相続したいという方が多い傾向があります。特に不動産の資産比率が高い人が多くなっております。
というのも相続税を支払うために、現金が必要となってくるからです。例えば現金2億円、不動産評価額8億円で資産総額10億円の人がいるとします。この資産を子供に相続する場合、控除などの細かい点は除いてざっくり計算すると、10億円の55% (最大税率)である5億5000万円を現金で支払わないといけません。ところが現金は2億円しかありませんので、先祖代々の土地を失いたくない人は、残りの3億5500万円の現金を調達するために、すぐに現金化できるファンドや保険商品を予め購入するニーズがあるということです。
そこで海外のプライベートバンクに口座開設をして、日本の金融サービスでは手の届かないところまでカバーしてくれるサービスを受けているのです。