CRS非加盟国の高金利定期預金

ヨーロッパと中東の境であるコーカサスに位置するジョージアという小国は2021年現在CRSに加盟しておりません。CRSとは各国の税務局が、加盟国の銀行に資金移動記録の開示を依頼することができ、マネーロンダリングや租税回避の防止のためにつくられた制度です。アメリカ以外のほとんどの先進国は加盟しています。

ジョージアという国は外貨を獲得するために、外国人に対して積極的に銀行口座を提供し、良い条件の定期預金を提供しています。下記はジョージア国内最大手の銀行である、Bank of Georgia(ジョージア銀行)の昨年度の定期預金の金利になります。

GEL(ジョージアラリ) 12.96%/年間 2年満期

USD(米ドル)      3.25%/年間 2年満期

EUR(ユーロ)      1.05%/年間 2年満期

GBP(英ポンド)     2.05%/年間 2年満期

JPY(円)        1.05%/年間 2年満期

ジョージア2大銀行のもう1行であるTBC Bankもほぼ同じ金利になります。両行ともロンドンの証券取引市場であるFTSEに上場しており、Bank of GeorgiaはFTSE350銘柄、TBC BankはFTSE250銘柄に選ばれている優良企業であり、与信の高さはピカイチです。

また日本の定期預金と違い、金利の配当を毎月受け取るタイプ、最後に受け取るタイプ、そして最初に受け取るタイプの3種類から選ぶことができます。つまりジョージアラリの定期預金に100万円預けたとしたら、金利分12万円を最初に受け取ることもできるということです。