コロナ下で対応が変わってきたスタンダードチャータード銀行
香港のスタンダードチャータード銀行はHSBCと並んで、多くの日本人が口座を開設しています。10年程前のオフショアブーム時に香港に渡航して口座開設をされた方が多いのではないでしょうか。
スタンダードチャータード銀行は口座開設審査がHSBCよりも緩く、HSBCに口座が開かなかった人がスタンダードチャータード銀行に口座を開けたというケースも多いようです。
ところが口座開設の審査は緩いものの、口座開設後の口座維持や海外送金などの手続きはスタンダードチャータード銀行の方が厳しく、海外送金のリクエストがキャンセルや組戻しになることがHSBCよりも多い傾向があります。
またHSBCは2年に1回、出金や送金などの取引があれば口座凍結はされませんが、スタンダードチャータード銀行は1年で顧客資産保護のために口座凍結処置がされてしまいます。
またHSBCはほとんどのケースで現地渡航をすることなく口座凍結解除が可能ですが、スタンダードチャータード銀行は登録しているパスポートの有効期限が切れている、最終取引が3年以上前になる場合は、基本現地渡航してからの店頭手続きを求められます。しかしながら、今年に入ってからスタンダードチャータード銀行も現地渡航することなく口座凍結解除できるケースが増えてきています。