不便なシティバンク

前回に続いてアメリカの大手銀行シティバンクについてお話をしたいと思います。シティバンクは世界中に支店がありますが、どこの国の支店で口座開設したかによって、使い勝手が大分変ってきます。

例えば香港やシンガポールなどのオフショアの支店で口座開設をした場合、そもそも外国人向けにサービスを提供しているので利便性は高いです。日本や他国に住んでいてもインターネットバンキングでいつでも送金手続きができますし、ATMカードを利用して出金をすることもできます。

オフショア系の国でなくても、ランクが高いプレミアタイプの口座であれば、こちらも問題なく海外でも利用することができます。

ところがアメリカの支店で口座開設をした場合、シティバンクはかなり不便です。というのもアメリカで口座開設をする場合、ほとんどのケースが留学や海外赴任などの現地在住時にインフラとして利用するために口座開設をするので、アメリカ外で利用することを前提としてサービス提供をしていないからです。

具体的にいいますと、インターネットバンキングで送金をする際に、ショートメールでワンタイムパスコードを受け取る必要があり、これがアメリカ国内の携帯電話でないと受け取ることができません。そのためワンタイムパスコードを得るために、いちいちカスタマーサポートに国際電話をかけなければならず、すぐに電話がつながるわけではないため、送金手続きが中々円滑に行えません。