各国の預金保護制度
ドル円のレートは140円台を割り込み、円安は一時小休止といったところでしょうか。また日本株も1週間下落が続きました。欧米の投資家が夏休みに入り始めたことや、猛暑続きにより、消費が伸び悩んでいることが株価続落の主な要因といったところかと思います。
さて英国では預金保護の引き上げが検討されているようです。今のところ預金保護額の引き上げには多くの方面で難色が示されてはいるものの、シリコンバレーバンクの破綻を受けて、現在の保護額が適正なのかどうかが検討されているようです。
英国の現在の預金保護額は85,000ポンド、現在のポンド円のレートで約1,500万円です。日本の預金保護額は1000万円になりますので、現在のレートだと500万円ほど英国は日本より高く設定されています。
銀行が万が一破綻したときに預金が一定額保証される制度が預金保護制度になりますが、おおむね先進国は日本円で約1,000万円がラインとなっており、アメリカは一番額が大きく、2,500万円に設定されています。
そのため海外に高額の預金をもっている人はリスク分散を理由として、複数の国や銀行に口座を持っています。米国、英国、シンガポール、香港、マレーシア、タイといった国々が多い印象です。