CRS非加盟国の銀行口座
CRS(Common Report Standard)は、加盟各国の徴税機関が相互に自国民の銀行口座の取引記録を閲覧できる制度であり、多くの国が加盟しています。脱税、租税回避、マネーロンダリングを防止するための制度になるため、CRS加盟国に非居住者が銀行口座を開設、及び口座維持をするためには、各国のIDナンバー、日本でいうマイナンバーか納税番号の登録が義務づけられています。アメリカ以外の先進国、多くのタックスヘイブン国、いくつかの発展途上国はすでにCRSに加盟しています。
東ヨーロッパのジョージア(かつてグルジアと呼ばれていた国)、インドの南のスリランカは2023年現在CRS非加盟国で、マイナンバーや納税番号の登録なしで銀行口座開設をすることができます。また現地渡航することなく口座開設をすることができるため、一定の日本人にも人気があります。
スリランカは2022年に国がデフォルトしているため、与信リスクを懸念される方が多いため、ジョージアの方が圧倒的に人気があります。ジョージアの2大銀行であるBank of GeorgiaとTBCはロンドンの証券市場に上場しており、優良企業が選ばれるFTSE350銘柄、FTSE250銘柄にそれぞれ選ばれているため、与信面でも安心することができます。
インターネットバンキングで送金や残高照会、定期預金の申込もでき、発行されるカードを使ってATM出金やデビット決済もできるので、利便性も高いものとなっています。