円安、外貨預金、そして海外口座
世界各国の通貨と比べて金利が低いことにより円安が続いています。年内での米ドルの利上げが見込まれているので、今年末、来年は円高方向に振れることが予想されますが、3年5年10年という長期でみると、円高になる材料が今のところないため、円安傾向が緩やかに続いていくことが予想されます。
この傾向を利用して海外口座開設をして、長期的目線で外貨預金、及び定期預金を組むことは一つの戦略としてよいのではないでしょうか。事前に海外口座を開設しておき、円高に振れた時に海外送金で海外口座に送り、外貨に換えるということです。
現地渡航することなく口座開設できる海外銀行はいくつかありますが、最速でも3週間、平均して2か月ほどは開設までに時間がかかるため、この夏ぐらいに開設しておくとちょうどよいかと思います。
海外銀行の口座はマルチカレンシータイプが多く、現地通貨だけでなく、米ドル、ユーロ、ポンド、そして円など、主要通貨であればそれぞれの通貨別で口座を持つことができます。
70歳を超えてある程度先が見えてきた方は、逆にこの円安のタイミングで海外口座を解約して円転する人が増えています。1ドル100円ぐらいのレート時に外貨預金をしているため、金利に加えて為替差益を得ることができているので、外貨預金のメリットを存分に享受しています。