香港の金融情勢について

こんばんは。中国の習近平国家主席が広東省深圳市の経済特区成立40周年記念式典で行った演説で、香港とマカオ、広東省による巨大経済圏構想についても言及しましたね。共同通信が、金融面の役割期待について以下の記事をあげています。

香港は国際金融センターとしての強みを持つため、大湾区振興では金融面の役割に対する期待が強い。中国人民銀行(中央銀行)など中国本土の金融・証券当局は5月、大湾区を資金面で後押しする「金融版・大湾区構想」を発表。オフショア人民元業務の中核拠点として香港の地位を強化していくことなどをうたった。

また人民銀と香港金融管理局(HKMA)、マカオ金融管理局(AMCM)は6月末、大湾区内で金融商品を相互に取り次ぐ「越境理財通(クロスボーダー・ウェルス・マネジメント・コネクト)」を試行すると共同発表した。大湾区内の個人がエリア内の銀行(本支店・営業所)で販売される金融商品に相互に投資できるようにするプロジェクトだ。

ただ、新型コロナウイルス感染症流行の影響や技術的な問題から、関係者の間では年内の試行開始は難しいとの見方が強い。習氏による今回の演説を受けて、スケジュールが前倒しされるのではないかとの期待も高まりそうだ。

弊社では香港に銀行口座をお持ちの方、特にHSBCに預金をされている方の口座凍結の解除やインターネットバンキングの利用サポートをさせて頂いていますが、来月に予定されているアメリカ大統領選挙の結果、米中覇権戦争がどのように進んでいくか、また中国共産党政府が香港に対してどのように政策を進めていくかによって、慎重に検討の上、香港内の預金についての助言を行っていく所存です。いずれにしても現段階では、いったん香港外に資金を移すのが一番安全ではないかと考えています。