HSBCの3Q決算は54%減益、ECL縮小

HSBCが決算発表しました。ご多分にもれず、業績は下がっていますね。以下、NNAの記事をご参照ください。

香港取引所(HKEX)とロンドン証券取引所(LSE)の両方に上場する英金融大手HSBCホールディングスが27日発表した2020年第3四半期(7~9月)の連結決算は、純利益が前年同期比54.3%減の13億5,900万米ドル(約1,423億円)となった。収益を圧迫していた予想信用損失(ECL)は減少。香港事業の税引き前利益は調整前が18億9,600万米ドル、調整後が19億1,700万米ドルで、ともに37.2%の落ち込みとなった。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が続く中、調整後の税引き前利益はHSBCグループ全体で見ると43億400万米ドルと、20.6%減の落ち込みに抑えられた。ノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は、ECLのみるべき改善とコスト管理の成果が、第3四半期の税引き前利益を支えたと説明した。コロナ禍の下でのECLの急増はHSBCを財務面で苦しめてきたが、第3四半期のECLは6.9%減の7億8,500万米ドル。縮小に転じた。

クイン氏は、アジアの経済が製造業と貿易にけん引される形で力強く回復していると強調。アジアへの投資を加速する方針も明言し、アジア傾斜を一段と強める方針を明確にした。コロナ禍の逆風にもかかわらず、グループの構造改革を進めていく方針も確認。22年12月期までのリスクアセット(RWA)の1,000億米ドル超削減など一部の目標については、元の目標を上回る成果も見込めるとしている。

また配当については、21年初頭の経済見通し次第で、控えめに再開があり得ると明らかにした。HSBCは今年、コロナ禍の影響を危惧した英金融当局の指導に従う形で配当を停止。香港の一部株主の強い反発を招いていた。