年々厳しくなる海外送金

今日は海外送金についてのお話になります。個人の場合だと、次のような理由で海外送金が必要なケースが多くなっております。

・海外投資の配当の受け取りやファンドの換金、もしくは投資資金を入れるため

・以前外国にお住まいで、当時ご利用されていた海外銀行口座を解約するために残預金を日本の銀行口座へ移す

法人の場合だと下記のような理由でしょうか。

・海外企業との取引

・海外の子会社から配当の受け取り

上記のような正当な理由による海外送金であっても、AML(アンチマネーロンダリング)の観点から、武器取引、麻薬取引、マネーロンダリングに当たらないかという審査を、HSBC、スタンダードチャータード銀行、シティバンクなどをはじめ、多くの海外銀行が厳しく行っています。

たとえ送金額が30万円程度であっても、「どのような目的で送金するのか」「どのように得た資金なのか」「送金先とはどのような関係なのか」など、質問攻めに合うことは覚悟しなければなりません。また海外銀行のため、当然これらのコミュニケーションは英語になります。HSBC、スタンダードチャータード銀行、シティバンクなども然りで、日本語でお手続きを進めることはできません。英語力不足による、コミュニケーションミスがあると海外送金のリクエストは棄却されてしまいます。また一度棄却されてしまうと、審査はさらに厳しくなってしまいますので、細心の注意を払わなければなりません。