海外銀行の事情
英国のメガバンクが共謀して為替操作を行ったようで、制裁金が課されました。ここにはHSBCも含まれており、こういったスキャンダルにHSBCは多く絡んでいる印象があります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35194ab8dd84a05c719df366b63513d9423b023c
これまでHSBCは何度も制裁金の支払いを命じられ、そのたびに新規口座開設の審査が厳しくなり、外国居住者への新規口座、いわゆるオフショア口座の開設が断られるケースが増えています。しかしいったん口座開設をしてしまうと、国際送金などのその後の審査は他行と比べて非常にゆるい印象を受けます。
一方同じ英国の大手銀行であるStandard Chartered Bankは口座開設の審査はそこまで厳しくないものの、口座維持のための個人情報のアップデートなどはきちんと定期的に顧客に求めており、また海外送金の審査もHSBCと比べると厳しい傾向があります。
「口座開設審査で一定人数は落としている」「海外送金については、厳しく審査を行った結果、これだけの数の依頼を断っている」「個人情報のアップデートを定期的に求めて、アップデートされない顧客の口座については凍結処置をしている」こういった説明を日本でいう金融庁に監査時に説明をするために、一定人数を断る必要があるのではないかと推察できます。
担当者レベルでも一定人数は断らないといけないというノルマのようなものがあることも考えられるので、運悪くその中に入ってしまうと大変です。