CRS非加盟国のジョージア

CRSとはCommon Report Standardの略で、このCRSに加盟している国は相互に税務調査を行うことができ、各国の税務局は自国民の海外口座内を確認することができます。

例えば日本の国税局が日本人Aさんの税務申告が正当なものかどうか判断するために、国税局はAさんの所持する銀行口座の入金状況を確認します。国税局は日本の全ての銀行口座を常に閲覧することができます。

もしAさんがCRS加盟国である英国のHSBCに個人口座を持っている場合、国税局はこの口座の資金の出入りも本人の了承を得ることなく閲覧することができます。

つまりCRSに加盟している国はきちんと税金の徴収をするために、お互い銀行口座内を見せあっているということなので、脱税や租税回避で国税局からマークされている人は海外口座の中身も閲覧されている可能性が高いということになります。

今流行している仮想通貨のキャピタルゲインで多額の利益を出している人が特にマークされているという話も聞きます。現在CRSに加盟している国は日本も含めて100以上の国が参加しており、先進国で参加していない国はアメリカぐらいです。

ところが東ヨーロッパに位置するジョージア、かつてグルジアと呼ばれていたこの国は、2022年現在CRSに加盟しておりません。そのためジョージア国内の銀行口座開設にはマイナンバーや納税番号の提出が必要ありません。(通常海外口座を開設する際は提出が必須)

また現地渡航することなく、日本にいながら遠隔で口座開設をすることができます。