海外FXのリスク②
前回に続いて、オフショア系海外FXブローカーを利用する際のリスクについてお話したいと思います。
日本の証券会社のFX口座を利用してトレードする場合、日本の証券会社は顧客資産の分別管理が義務付けられているため、万が一利用している証券会社が破綻してもFX口座に入れている資金は全額保証されています。これはFX口座に限らず、所持しているファンド、株式、債券、証券口座内の現金も然りです。
ところが海外FXブローカーを利用している場合、顧客資金の分別管理義務がない国が多く、万が一ブローカーが破綻した場合、FX口座内の元本を含む全ての資金は戻ってきません。
ブローカーによっては「分別管理をしています」と発表しているところもありますが、たとえブローカーが分別管理をしていても、法的に顧客資金が守られているわけではないので、万が一ブローカーが破綻した場合、顧客資金もブローカーの資産としてみなされるため、他の債権者に顧客資金も回収されてしまいます。
また顧客資金、及び預り金が著しく不足している状況であったり、高額な出金依頼をすると、様々な理由をつけて、出金規制をかけてくることもあります。要は顧客に資金を出金させたくないのがブローカーの本音だからです。
日本のように金融庁の厳格な監視の下、法的に守られているマーケットではないので、ブローカーの与信には常に気をつけなくてはなりません。そのため営業力があり、顧客、及び顧客資金を多く管理しているブローカーほど安全性が高いと言ってもよいでしょう。