海外FXのリスク①
FXは株式投資よりも少額の資金で始められるため、若年層に特に人気があります。特に海外FXブローカーを利用する場合、レバレッジを100倍、200倍、また1000倍以上まで引き上げられるブローカーもあるため、少ない資金で大きな利益を得ることも可能と考えて参入する方が多いようです。ちなみに日本の証券会社のFXはレバレッジ25倍が最大になります。
海外FX取引を始める上で、「上がるか下がるか」というリスクのみに目が行きがちですが、他にも様々なリスクがあります。
・スプレッドが大きい
・追徴課税
・海外送金
・信託保全がない
・ブローカーによる出金規制
まず1つめのスプレッドが大きいという点については、その分だけ大きく相場が動かないと利益を上げることができません。静かな相場だと利益を上げることができないという不利な条件での取引となります。
2つめの追徴課税については、海外FXは日本の資金を海外へと持ち出すスキームになりますので、資金の出所を厳しくチェックされます。そのため利益を上げても、たとえ損失を出しても、元の資金の出所を説明できなければ、追徴課税をされてしまうという恐ろしい可能性があります。
3つめについては、各ブローカーが様々な送金方法を提供していますが、裏を返せばそれだけ海外送金は簡単にはできないということです。199万円以上の海外送金については、金融機関は日銀報告が義務付けられているため、かなり審査を厳しくしています。