海外預金を放置してしまうと・・・
海外赴任、留学、海外移住など様々な理由で外国に住んだことがある日本人はたくさんいますが、その際に現地の銀行口座を開設するかと思います。また外国に住まなくても、オフショア系の国の海外銀行に投資目的で銀行口座を開設される方も一定数いらっしゃいます。主な銀行は下記になります。
アメリカ Citibank、Bank of America、Chase Bank、Wells Fargo
イギリス HSBC、Barclays、Natwest
オーストラリア ANZ、Westpac
オランダ ABN Amro
フランス BNPパリバ
シンガポール DBS、UOB、OCBC
マレーシア Maybank、CIMB
香港 HSBC、Standard Chartered Bank、Citibank
ジョージア Bank of Georgia、TBC、Terabank
しかしながら、日本に住んでいるとついこれらの海外口座、海外預金を放置しがちです。一般的に1年~2年以上口座内資金を動かさないと、顧客資産保護のため海外口座は凍結処置がなされてしまいます。日本は10年なので世界的にみてかなり長いほうです。
国や各国の州によっては3年ほどで口座が強制的に閉設されることもあります。口座閉設後も3年ほどは銀行に保管されますが、それでも返還手続きを行わない場合は州政府に移管されます。
州政府に移管後も返還手続きを行えば資金は手元に戻すことができますが、返還請求権はずっとあるわけではなく、一定の期間が経つと消滅してしまいます。たとえばグアムは移管後1年以内に手続きを開始しないと請求権が消滅してしまいます。