スタンダードチャータード銀行香港の口座凍結
前回の記事でHSBC香港の規約アップデートのお知らせから見える、香港リスクのさらなる変化の可能性についてご紹介しましたが、同じ香港に拠点を構えるStandard Chartered Bank香港にも同じことが言えます。
スタンダードチャータード銀行は旧アフリカ植民地を中心に発展した英国系のメガバンクですが、香港でも多くの顧客と預金を抱えています。日本人も多くの方が口座を持っています。
数年前のオフショアブームで香港に渡航してHSBCの口座開設をしようとしたが、審査で落ちてしまい、HSBCの代わりにStandard Chartered Bankに口座開設をしたという方は多いのではないでしょうか。
ここで気を付けて頂きたいのは傾向として、スタンダードチャータード銀行の方が口座開設審査についてはHSBCより緩いが、口座開設後の口座維持条件や海外送金についてはStandard Chartered Bankの方がHSBCより厳しいということです。
スタンダードチャータード銀行の個人口座は1年以上、口座内資金に移動がないと、顧客資産保護の名目で口座凍結処置がされてしまいます。凍結解除手続きは現地渡航なしで行うことができますが、「3年以上利用がない」「登録しているパスポートの有効期限が切れている」場合は一気に凍結解除のハードルが高くなるので注意が必要です。