HSBCの動向

皆さん、こんばんは。今週香港のHSBCは元民主化議員・許氏の口座凍結という対応で物議を醸しましたね。本日のニュースでイギリス本国の方では、コロナショックとブレグジットのダブルパンチにも耐えられると英国当局から判断され、HSBCをはじめ、バークレイズなどの大手英国銀行は配当を再開する許可が出たとのことです。コロナショック以降、パンデミックによる損失をカバーするために、内部留保を呼びかけ、配当を停止していたが、ここにきて配当再開ができるようになったようです。さすがの与信ですね。下記はブルームバーグの記事になります。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-11/QL62PQDWX2PW01?srnd=cojp-v2

香港のHSBCだと、許氏のように中国共産党政府の理不尽な口座凍結指示を受けてしまうリスクがありますが、中国外のHSBC、例えばシンガポールやマレーシアであれば、政権リスクも低いので、今後は中国外のHSBCを活用していくのがよいでしょう。今のところ、HSBCはどこの国に口座を開けるにしても、一度は支店を訪れなければなりませんが、コロナウイルスによる海外渡航の困難性はしばらく続きそうなので、リモートでも口座開設できるようになる可能性は十分にあると思います。HSBCは香港支店の預金流出が大きな課題だと推察できるので、今後の新規口座開設希望の顧客獲得に向けたサービスに期待したいところです。