オフショア証券口座の最大のリスク
先日も海外FXブローカーのお話をさせて頂きましたが、ありがたいことに好評でご質問をたくさん頂いたので、改めてお話をしたいと思います。
「オフショアの証券会社」というワードをよく耳にしますが、証券会社というより実態はFXブローカーという形態がほとんどです。日本の場合だと証券会社の中の1サービスとして、FXがあり、他にも株や債券、ファンドなど様々な金融商品の取引ができます。
オフショアの場合だとFXに特化した証券会社というケースがほとんどでしょう。日本でFXサービスを提供するには第一種金融商品取引業を取得する必要があり、これを取得するには様々なハードルをクリアしなければなりませんが、オフショアの場合だと1000万円ほどの資本があれば、それだけで簡単に金融ライセンスを取得できてしまいます。また日本のように金融庁の厳格な監視下にあるような安全なマーケット、企業であるとはとても言えません。
つまり不正行為をしようと思えば簡単にできてしまうということです。もちろんオフショアにも法律はありますが、ブローカーを運営している会社の経営陣は日本人、顧客も日本人で共に日本在住であれば、現地の法的処置も難しいですし、よほど大きな話にでもならない限り、日本の法律の適用も難しいでしょう。
そんな中で考えられる最大のリスクは、出金申請をしても色々と理由をつけられて、出金ができないということです。これは金額が大きければ大きいほど、利益を出せば出すほど出金を渋られることが多いというのが皮肉です。