海外預金の移動先
おはようございます。中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)とそれに伴う世界同時株安が話題になっていますね。香港のHSBCやスイスのUBSも大量の社債を抱えていたようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bac8e1a5c7ac2a64774727534a2186b0465caf5
HSBCは香港の預金流出が続く中、先月はアクサ生命のM&Aを発表した矢先、辛いところですね。HSBCは外国人顧客の預金流出は止められず、完全に中国メインランドの顧客向けのサービスが収益の大半を占めるような収益構造になっているようです。
実際弊社にご相談のお客様もHSBC内にある預金を他国にどんどん移しています。移す先の国は預金額よって異なり、下記のような傾向になっております。
・4000万円以上→リヒテンシュタイン
・2000万円~4000万円→シンガポール
・1000万円~2000万円→英国領ジャージー島
・1000万円以下→ジョージア
プライベートバンキングや国籍取得で知られたリヒテンシュタインは依然として、富裕層に人気があります。スイスとほとんど同じような国だと考えて何ら問題ありません。
アジア金融のハブとして、言わずと知れたシンガポール。プレミア口座を開く方が多く、現金預金と債権を中心とした保守的な運用を行っている方が多いのが特徴です。
かつて日本でもブームになったオフショア投資で知名度が上がった英国領ジャージー島は現在も一定の人気があります。
ジョージアはCRS非加盟国という点と高い金利が人気の要因となっています。
上記4つの国には、現地渡航することなく日本にいながら遠隔で口座開設をすることができる銀行があることも、コロナ下の今、人気となっている要因の1つと言えるでしょう。