新規オフショア法人の銀行口座開設

セイシェルやBVI(British Virgin Islands)、ベリーズといったいわゆるオフショアと呼ばれる国に法人設立をすることは現在でも一定のニーズがあります。

かつては香港が日本人に最も人気がありましたが、政権リスクが表面化した現在は先進国のオフショアだとシンガポールやリヒテンシュタインの人気が香港にとって代わって上がってきています。

これらの国々の共通点は所得税や法人税が非課税、もしくは低率ということです。新規法人自体は問題なく設立することができ、1週間から10日もあれば法人設立は完了します。

オフショア系新規法人設立で最も困難なことは銀行口座開設になります。近年はマネーロンダリングや脱税を防止するため、各国の大手銀行は新規法人口座開設の審査を相当に厳しくしています。

オフショア系銀行だと問題なく口座開設はできますが、HSBC、Citibank、Barclaysといった大手海外銀行だと1年目ではまず口座は開かないと考えておいていいでしょう。

日本国内でさえも新規法人口座開設はUFJ、SMBC、みずほといった大手都市銀行ではかなり厳しく審査をしているので、1年目2年目はまずはネット系銀行で実績をつくってからでないと、大手都市銀行では口座開設ができないというケースも少なくありません。