海外銀行の法人口座について
先日、海外銀行の個人口座開設についてお話をしましたので、今回は法人口座についてのお話をしようと思います。
海外で事業を始めるために法人口座を開設するという理由だけでなく、個人口座と同じように、節税対策で法人口座を開設する方も多くいらっしゃいます。昨年上がったニュースで、国税局は海外口座数十万件のデータを入手したとのことなので、節税対策という点に限って言えば、法人口座に預金をしておく方が安全だと言えるでしょう。ただ、法人口座は定期的に銀行側から、事業内容や事業状況、登録情報についてのアップデートを求められたり、口座の監査があるので、口座維持に手間がかかってしまいます。つまり維持における審査が、個人口座より厳しいということですね。
法人口座の監査の詳細については、以前上げさせて頂いた、下記の記事をご参照頂ければと思います。
また、銀行口座とは別途、法人自体を維持するためのコストもかかってしまいます。銀行によっては最低預金額が設定されていて、それを下回ると手数料が発生するという契約であることも少なくないので、その点も留意しておかなければなりません。 各銀行が最低預金額をいくらに設定しているのかについて、次回改めてご紹介したいと思います。