HSBC株が反発して大幅上昇後、反落
28日の香港株式市場は反発した。英金融大手HSBCの急騰や中国本土の大手ハイテク銘柄の上昇が相場をけん引した。香港経済日報系のニュースサイト、経済通などが伝えた。
ハンセン指数の終値は前営業日比240.63ポイント(1.04%)高の23476.05。ハンセン中国企業株指数(H株指数)は80.81ポイント(0.87%)高の9383.40。売買代金の概算は933億4,300万HKドル(約1兆2,685億円)だった。
HSBCは9.2%高で、ハンセン指数構成銘柄で最大の上げ幅だった。本土保険大手の平安保険が傘下資産管理会社を通じて同行株を買い増し、筆頭株主になったことが好感された。これにつられて銀行銘柄が広く買われた。グループ傘下の恒生(ハンセン)銀行も3.9%高、英金融大手スタンダード・チャータードは2.8%高など。本土の金融市場で無期限社債を発行した国有銀行の中国交通銀行も4.4%上げた。
ところが、29日の香港株式市場は反落した。香港、中国本土ともに連休に入る直前とあって薄商い。本土の銀行銘柄や主力銘柄の下げが目立った。香港経済日報系のニュースサイト、経済通などが伝えた。ハンセン指数の終値は前日比200.52ポイント(0.85%)安の23275.53。ハンセン中国企業株指数(H株指数)は101.88ポイント(1.09%)安の9281.52。売買代金の概算は858億8,200万HKドル(約1兆1,700億円)だった。
本土の銀行銘柄では、招商銀行が6.0%安、交通銀行が4.2%安、中国建設銀行も1.2%安などとなった。本土の金融監督当局が、大手商業銀行の経営圧力軽減のため、個人住宅ローンなど不動産融資の引き締めを要請したとの報道が嫌気された。本土の不動産関連銘柄も軟調だった。旭輝控股(CIFIホールディングス)は3.2%安、中国奥園地産集団は3.5%安、新城発展も3.4%安などと売られた。主力銘柄も売りが優勢。本土IT大手の騰訊控股(テンセント)は0.1%、英金融大手HSBCホールディングスは2.6%、本土通信キャリア大手の中国移動(チャイナ・モバイル)は2.2%それぞれ下げて引けた。
以上、共同通信より。