金利の良い通貨
皆さん、おはようございます。今年の正月は外出することもなく、ご自宅にいらっしゃる方が多いでしょうか。
新年早々ではありますが、香港では民主派の人たちの粛清が着々と進んでいるように思えます。香港情勢は年初から目が離せません。下記のヤフーニュースをご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8cf9c835284058388e630a6c1ae0958a616f092
さて、ご自身の資産を海外投資で運用したいとお考えになっていらっしゃる日本人の方は多くいます。そのハブという役割で、HSBCやスタンダードチャータード銀行、シティバンクを筆頭とした海外銀行の口座は活用されていますが、その海外銀行の定期預金に余剰資金を預けるというのも1つの選択肢として有りだと思います。弊社が取引している海外銀行がある国の通貨の金利目安を以下にまとめてみましたので、ご参照ください。
日本円 0.002%(定期預金)
シンガポールドル 0.2%
香港ドル 0.7%
ベリーズドル 1.95%
モーリシャスルピー 2%
セイシェルルピー 3.58%
マレーシアリンギット 2.1%
人民元 3-7%
ジョージアラリ 10-12%
残念ながら、日本の金利の低さは世界トップレベルです。普通預金だと0.001%まで下がります。またシンガポールや香港といった金融先進国は低い金利となっています。マレーシアの2.1%はMaybankというマレーシアで一番大きい銀行の定期金利になり、この金利はマレーシア国内では低い方だとお考えください。マレーシアの定期預金は金利を高く設定している銀行が多く、非常に人気があります。Maybank以外にもRHB銀行やPublic Bank、東南アジア全般に強いCIMBといった大手銀行が名を連ねます。もちろんHSBCやOCBCといった香港やシンガポールの外資系銀行にも口座開設をして、預金することができます。
人民元は他の通貨との両替という流動性リスクがあるため、どの海外銀行も金利を高く設定しています。2019年に一番金利の高かった海外銀行は香港のシティバンクで7%でした。脅威的な数字だと言えますね。
上記の中で最も金利の高い通貨、ジョージアラリはジョージアという国自体が、ロシアを筆頭に周辺の諸外国との外交問題によるカントリーリスクを孕んでいるため、高い金利となっています。しかしながら、ジョージアの大手銀行にはロンドン株式市場にも上場していて、FTSE250の銘柄にも選ばれているような銀行もあるため、ハイリスクと判断する必要はないと思っています。外交問題が発生した際に通貨価格は下がりますが、問題が落ち着いた時には、通貨価格は戻るからです。株式だと一度価格が下がると下がりっぱなしということがあり得ますが、通貨はいずれ価格が戻ります。歴史上通貨の価格はどれも上がったり、下がったりを繰り返していますので、ジョージアでの定期預金はローリスクハイリターンの運用といってもよいのではないでしょうか。