海外銀行の共同名義口座
日本の銀行は1口座の名義は1人と決まっていますが、海外の銀行だと1口座を2名義で持つことができます。例えば「加藤太郎・花子」といった共同名義の口座を持つことが可能で、条件は夫婦か親子という関係性になります。
香港のHSBCやStandard Chartered Bank、マレーシアのMaybank、アメリカのCitibank、ジョージアのBank of Georgiaなど、海外の名だたるメガバンクで共同名義の口座を持つことができます。
共同名義の口座を持つと相続の時にとても便利になります。というのも日本では死亡すると死亡者名義の口座は1両日中に凍結されます。この口座凍結は1連の資産整理、相続手続きが終わるまで解除されず、凍結中は口座内資金を動かすことは一切できません。
ところが海外の銀行であり、また口座が共同名義となれば、口座凍結処置をされることはないので、たとえ死亡者の資金であっても、共同名義のもう片方のパートナーであれば口座内資金を死亡前と同じように自由に利用することができます。
また共同名義口座に入金される資金はどちらの収入や所得なのかを判別することができないことも一部の人にとってはメリットとなるのではないでしょうか。
共同名義口座はそれぞれにATMカードやデビットカードが発行されますし、インターネットバンキングのIDとパスワードもそれぞれに発行されることが多いので、1人名義の口座と利便性についても全く変わりません。